こんにちは、神住です。
写真には、Exifという写真の情報が付いていますが、その中に写真を撮った場所の位置情報が含まれています。
そのことから「自宅で撮った写真をインスタグラムに投稿すると、自宅がバレてしまう」というような噂があります。
これは本当なのかどうか、調べてみました。
目次
Exifとは
まず、Exif (Exchangeable image file format)とはどういうものなのでしょうか。
Exifとは、カメラで撮影した画像に撮影条件に関する情報を付加して保存できるファイル規格のことです。
Exifには、撮影した場所(緯度・経度など)、撮影した日時、スマホやカメラの機種名、絞り値、画素数、ISO感度、色空間などの情報が入っています。
投稿写真のExif情報を検証する
スマホで撮った写真をパソコンにダウンロードしてExifの情報を調べてみました。
特に位置情報がどのように入っているのか見てみます。
長崎で撮った夜景の写真を例に説明します。
この画像ファイルのプロパティを開いて、詳細を表示します。
ここにはGPSの緯度・経度が表示されており、北緯32°… 東経129°…の場所だと分かります。
これはちょうど長崎市の緯度・経度を示しています。
この位置情報のデータが写真に付加された状態のままで写真が投稿されると、撮った場所がかなり詳細にわかってしまいます。
家で撮ったおうちごはんの写真を投稿すれば、自宅の場所がバレてしまいます。
投稿前の写真には、位置情報を含めExifの情報が入っていましたが、実際に投稿した後はどうなっているのか調べてみました。
投稿した後の画像データをツールを使ってパソコンに取り込みました。
(インスタグラムのアプリからは、画像をコピーすることはできません。)
そして同じようにプロパティを開くとこうなりました。
投稿後の写真からはGPS情報も含め、Exifの情報が消えています。
結論
このことから、インスタグラムで投稿した写真からはExifの情報が消されていることが分かります。
これは、インスタグラムをはじめ、Facebook、TwitterなどのSNSでは自動的にExifの情報が削除されるようになっているからです。
インスタグラムの投稿写真からは、検証したとおり位置情報は消えていますので自宅の場所がバレることはありません。
それでも心配の方は、スマホで撮影する写真に位置情報をつけない設定をしておけば安心です。
iPhoneの場合
「設定」→「プライバシー」→「位置情報サービス」→「カメラ」→「許可しない」
Androidの場合
カメラアプリ→「カメラ設定」→「場所サービス」→「オフ」
まとめ
「自宅で撮った写真をインスタグラムに投稿すると、自宅がバレてしまう」というような噂は本当なのかどうか、検証してみました。
結論は、写真をインスタグラムに投稿するとExifの情報が削除されるようになっていて、大丈夫ということでした。
写真に位置情報をつけない設定もできますが、日時・場所の情報は、Googleフォトなどで写真を分類・整理したりアルバムを作ったりするには便利な情報ですので、写真ファイルにはExifの情報を付けるようにしておいたほうがよいと思います。